臨床 りんしょうびじゅつ 美術
美術には、脳を、心を、そして人生を大きく変えるチカラがある。
臨 床 美 術 と は?
絵やオブジェなどの作品を
楽しみながらつくることによって脳を活性化させ、 認知症の症状を改善するために開発されました。
作品をつくる際は、
独自のアートプログラムに沿って、単に「見る」だけでなく、
触ったり、匂いを嗅いだり、味わったり、音楽を聴いたりしながら
手を動かすことで、全身の感覚を刺激します。
作品づくりに、上手い下手は関係ありません。
「臨床美術士」とのコミュニケーションの中で、「ほめられる」「共感を得る」ことの
喜びを感じながら、自由に前向きに取り組むことが大切です。
《五感への刺激》と《リラックスできるコミュニケーション》によって、「脳」が活性化。
感性の目覚めや回復、心が解放されることはもちろん、
生きる意欲や潜在能力を引き出すことにも効果があると言われています。
あなたへ
「いてくれてありがとう」
そこにいて下さる、
それが私たちの一番の喜び。
人は何かが出来るかどうか、といった能力で評価されがちですが、
私たちは臨床美術を通して、存在と出会えた喜びに感謝するという心を大切にしています。 臨床美術ならではの作品づくりやコミュニケーションを通し、その方らしさに希望や安心を感じ、 ご自身の存在価値を再認識していただけたら幸いです。臨床美術の魅力
絵が好きな人だけじゃない、
子どもから大人まで、
誰もが楽しめるアート。
臨床美術の対象には、年齢・性別・経歴など、関係ありません。
認知症など、病気の有無も問いません。 絵が苦手な方も夢中で手を動かしたくなるような 絵を描くのは数十年ぶりという人が、どんどんのめり込むような そんな楽しいプログラムをたくさんご用意しております。↓↓↓ 例えば ↓↓↓
味や香りを色に
置きかえたり
JAZZの音色を
形にしてみたり
直接手に絵の具をつけて
描いてみたり
五感への刺激やいつもとは違うものの見方や方法で自分を表現するのが楽しくなり、心が豊かになることを目指します。
当法人では、グループホームのご利用者を対象とした臨床美術のほか、 一般の方向けの臨床美術も定期的に実施しており、どなたでもご参加いただけます。 あなたの暮らしの中にも、臨床美術を取り入れてみませんか?セッション直後のアンケート結果
認知症スクリーニング検査(MMSE)でみる効果
当法人のグループホーム入居者(認知症高齢者)に、3年間にわたり、月に2回ずつ臨床美術を実施した結果、初回のMMSE検査時と比較し44%が改善、28%が維持、28%が進行という結果となった(MMSEの点数の変化として+3点以上を改善、±2点を維持、-3点以下を進行とする)
参加者の声
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今一番の楽しみになっています。
年に一度の作品展に娘と行くのも
とても楽しみなんです。
今、臨床美術をうけることが最高に幸せで、一番の楽しみになっています。 絵を描いている私の写真をもらえるのも楽しみで、それを見た娘が「わー、いいね。私もしたい。」と、家でいつも一緒にその話題で盛り上がるんです。
病院の玄関には私たちの作品が展示されているので、受診にくるのも楽しみになりました。
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母がこんなに素敵な作品を
描けるとは思いませんでした。
母は以前は同じことを何度も話したり、老い先が短いというような暗い話が多かったのですが、臨床美術をするようになって、作品をほめられ自分も認められたということで、今ではそういう暗い話はしなくなりましたね。
明るい会話をするきっかけが増えました。
freedback03
決まりごとがなく、
いつの間にかスーッと自由に
表現できている嬉しさ。
最初は頭で余計なことを考えてしまいましたが、
“こうでなければならない” など の決まり事がないと知り、
今では何も考えず、スーッと自由に表現できていることに気づき嬉しく感じています。 今では普段の生活のなかでも、肩の力を抜いて物事に対応できることが多くなりました。
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絵が苦手でも楽しくできる。
ステキな作品を部屋に飾って、
まるでアーティストみたいな気持ち。
生活にワクワク感がもてたり、人のいい部分を褒めて言えるようになったりと、変化を感じています。 絵が苦手でも楽しくできるから続けて参加出来ていて、ステキな作品を部屋に飾っていると、アーティストみたいな気持ちになります。
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楽しかったし、
ほめられて嬉しかった。
さつま芋を描いた時は大きくて、とってもおいしかった。
楽しかったし、ほめられて嬉しかった。他にも、粘土を使って指で描いたお魚の作品の時も楽しくて、絵の具の色を混ぜたら、きれいな色になって嬉しかった。
楽しかったからまたやりたい。
Clinical Art 臨床美術りんしようびじゅつ
作品づくりを通して五感を刺激し、脳を活性化させ感性の覚醒や回復をめざします。
対象者は絵の好き嫌い関係なく、子どもたちから、社会人、高齢者まで幅広く、健康で心豊かな社会の創出をめざしています。
※「臨床美術」および「臨床美術士」は、日本における㈱芸術造形研究所の登録商標です。
当法人は第1号の認定施設として臨床美術協会より認定を受けております。
>>> 認定書PDF